少し、妖しくて不思議な話やスピリチュアルなコト
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呪い
 山奥の、神殿造りの建物の廊下を武者揃えの数人、水干の男性に囲まれて歩いている。

 十二単は儀式様の正装で、金の冠飾りが歩を打つ度にシャラシャラと美しい音を立てる。《こんな豪奢な衣装は見た事も無い、なんて美しいのだろう…》少女の純粋な感動と感想。美しく着飾った自分に誇らしさすら感じている。軽い高揚と興奮…。

 緩やかな昇りに造られた長い廊下を静々と進んで行く。先が途切れ、階段を二段程下った先に、冷たい泉の水面がある。

 水面に映る自らの影……その装いの美しさ…暫し、陶然と見入る。

 水干の男が近付き、耳元で何かを囁く。振り向き様、軽く肩を突かれ、落ちて逝く……

 唐絹、綾絹、薄絹までも全てが水を含み、緩やかに水底へ誘う……

 水面に男の顔を認める。

 美しく、限り無く冷たい表情の…。

 しかし、一瞬、瞳に映ったものは、憐憫なのか……。

 私を殺す、うつくしいひと。

 さようなら、愛しいひと……。

 民草を救う為などじゃ無い。
 私は貴方の為に贄になる。

 貴方さえ救われれば、此の世など、今滅んだって構わない……


 人は、死に逝く一瞬でも恋に堕ちるものか…。


 私は、あの男を知っている。

 いつか、出逢うべくして出逢うだろう、

 あの男を知っている。

 そして、その男は
 きっとまた私を殺すだろう。

 しかし、それでもいい。
 あの男に殺される事が、唯一、愛の証だと知っているから

 それが、この恋の宿命……

†こんな夢をみた† : comments(0) : trackbacks(0) : 揚翅 (ex. Sister Strawberry) :
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